秘密の日常

宇良乃のウラの顔 ※閲覧注意

また離れ離れ

彼を隣に感じることも束の間、私達は駅に向かった。 日の傾いた暗い車内でふいにキスをされる。"またすぐ会えるよ"彼はそう言って笑ったけど、私は固い表情で頷くことしかできなかった。そうして私達はまた日常に戻る。 その後の連絡はいつもよりも盛り上が…

バカだなぁ

とりあえず休憩。会いたくて苦しい。 そう思うけど、素直に口に出せない。 始めから彼には好きとも言えてない。 不完全燃焼のまま今に至ってる。もしも好きって言ったらどんな顔するんだろう。 信じても貰えないのかも。この関係を続けてても未来なんて見え…

共に居た日

私は始終緊張していた。 もうこんなに脈拍が速くなることなんてないと思ってたけど、私の心臓もまた凄くうるさかった。そのままその夜がずっと続いたらいいのにと思った。 そのせいであまり眠りにつくことができなかった。この旅が終わりを迎えたら次はいつ…

私は自分が結婚したことを彼に報告していなかった。 先に言ったらもう二度と会えないと思ったから。 その日初めて報告すると彼は非常にショックを受けていた。 言わなければ良かったとも思ったけど、隠し続けることは無理だと判断した。それから彼と久しぶり…

再会

私はその時、その日が訪れるのが怖かった。 そんな反面、すごくドキドキもした。私は自分で仕掛けた罠に嵌まった。 その3ヵ月間は期待と不安に苛まれ続けることになる。3ヵ月の間に連絡が途絶えることなどなかった。 以前より連絡への執着はなくなったため毎…

新たに始まる

そこからまた私達は連絡を取り合い始めた。 何歳になったとか、今仕事は何してるとか、他愛もない会話を一日のうち数通していった。連絡し始めて暫く経った真夏の休日、私のメンタルは少し落ちていた。 なんの刺激もない日常をつまらないと感じていた。恥ず…

そのまた続き。

寂しい気持ちはあったけど、当時は決まった相手がいるよりも自由な日常が良かった。 彼には戻る場所がいつもあるわけだし、同じ時間を過ごしながらも諦めは常にあった。 だからわりと平気だった。友達も多くて、毎日楽しくやってた。 そんな自由な生活を繰り…

その続き。

それから私と彼の関係は一年ほど続いた。そんなある日突然、連絡が途絶えた。 仕事の忙しさで不安を誤魔化し、連絡をただ持った。数日後ようやく連絡がきた。 "嫁にバレた" 私はどうしようかと考えることしかできなかった。当時私のことは男性の名前で登録し…

続き。

彼を意識したのは明確にいつか覚えてない。 でもあるとき、彼が帰る前に突然抱き締められた。 そういう意識をされてるという認識を初めてした瞬間だったかもしれない。当時自分には彼氏もいなくて、特別枠を作るつもりもなかった。 仕事柄色んな人と連絡をし…

序章

誰かに言えないからブログを開設。批判もたくさんあるんだろうなー、、 と思いつつも、捌け口も欲しかったし 今の自分をどこかに残したかったわけで 自己満で書くことに。この先はたまたまここを見た方も 無理な場合は見ないで下さい。 不倫ネタです。 数年…