秘密の日常

宇良乃のウラの顔 ※閲覧注意

バカだなぁ

とりあえず休憩。

会いたくて苦しい。
そう思うけど、素直に口に出せない。

始めから彼には好きとも言えてない。
不完全燃焼のまま今に至ってる。

もしも好きって言ったらどんな顔するんだろう。
信じても貰えないのかも。

この関係を続けてても未来なんて見えないと分かってる。
どうこうなるわけじゃない。
もし進むストーリーがあるとすれば、それはバッドエンドしかない。
だから好きだなんて言葉にはなんの意味もないし。
その言葉を捧げてなんになるって言うのか。

分かってる。
分かってるんだよ。
そう言い聞かせるしか、自分自身を救えない。

結局私は私が可愛くて、彼を困らせることができないだけ。

バカだな。
頭では分かってるつもりでいるのにね。

会いたい。
寂しい。
こんなに彼のこと考えてるなんて、おかしい。

明日は休みだからなあ。
今頃ほろ酔いで帰って、家族の顔を見て、嫁に笑って、明日の予定なんか立ててるかもね。

もっと早く出会ってればとか、生まれ変わったら私を一番にしてなんて叶わないこと言わないけど。
未来の約束なんてもの無くていいから、一時間でも会いたい。

ただ、それだけなのに。